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JOURNAL赤ちゃんは毎日、石けんで洗わなくてもいい? 洗う回数の考え方

書いた人
駒木 綾乃
最終更新

赤ちゃんのお風呂は、体調のよい日は毎日。石けんをよく泡立てて手でやさしく洗い、よく流すのが、自治体の資料に共通する洗い方です。石けんの使い方と肌の関係を調べた日本の大きな調査と、お風呂を休む日のふき方もまとめました。

この記事の内容

赤ちゃんは毎日石けんで洗わなくてもいい? 資料に書かれていること

「毎日、石けんで洗わなくてもいいの?」という迷いに、いちばん近い答えは自治体の資料の中にあります。

  • 東京都の案内:体調が悪いときなどを除いて、毎日入れるように[1]
  • 文京区の資料:赤ちゃんは新陳代謝や皮脂の分泌が活発なので、1日1回は沐浴させる[2]
  • 墨田区の資料:赤ちゃんの入浴は、体を温めるためというより肌を清潔にすることが目的です[3]

沐浴の手順では頭も首もおなかもガーゼでぬらしてから石けんをつけて洗う流れになっています[2]。

どの資料も毎日のお風呂で、石けんをよく泡立てて洗い、よく流す流れです。迷ったときに見直したいのは、回数より、毎回の洗い方です。

石けんと肌の関係を調べた日本の大きな調査

環境省のエコチル調査は約7万4千人の子どもを生まれる前から追いかけている調査です。18か月のときに石けんをほとんど使っていなかった子は、「毎回使う」子にくらべて、3歳でのアトピー性皮膚炎の診断が多い結果でした[4]。研究者は、石けんが皮膚の汚れや菌を取りのぞくことが関わっているかもしれないと考えていて、確かめるには別の試験が必要だとしています[4]。

英国でも、赤ちゃんの洗い方と湿疹の関係を調べる試験の準備が進んでいます[5]。研究が進むのを待ちながら、毎日の洗い方は自治体の資料にそってていねいに続けるのがよさそうです。

回数より整えておきたいこと

毎回の洗い方で、資料に共通している点を並べます。

  • 石けんはよく泡立てる。
    きめ細かい泡をたっぷり作って、手で洗います[6]
  • こすらない。
    日本アレルギー学会はタオルなどで強くこするのは避けるよう書いています[7]
  • お風呂の時間は短めに。
    着替えも入れて10分ほどです[2][3]
  • 石けんを残さない。
    耳のうら、首のうしろは泡が残りやすいところなので[8]、よくすすぎます
  • ふいたら、すぐ保湿する。
    こすらず、包み込むようにふきます[6]

手首で湯加減を確かめる母親と、腕の中でタオルにくるまれた赤ちゃん

手の動かし方と泡の作り方は「ベビーソープの泡の作り方と、洗うときの力加減」にまとめています。全体の流れは「赤ちゃんの洗い方まとめ:沐浴から入浴まで」で見られます。

拭くだけにする日

お風呂を休む日には石けんを使わない洗い方があります。墨田区の資料では次のときは入浴をひかえます[3]。

  • 熱がある(37.5℃以上)
  • 機嫌が悪く、元気がない
  • 下痢をしている

かわりに、顔、首すじ、耳のうしろ、わきの下、おしりを、お湯でしぼったガーゼできれいにふきます[3]。

あおむけの赤ちゃんの足を、白いタオルでふいている大人の手

迷うときや肌の様子が気になるとき

大阪南医療センターの資料は、赤ちゃんがかゆがっている、赤いブツブツが続くときは、早めに小児科で相談するよう書いています[8]。湿疹かあせもか迷うときは、「あせもと乳児湿疹の見分け方」も読んでみてください。

肌にすむ菌と洗い方の話は「赤ちゃんの肌の常在菌は、生まれてから1年かけて育つ」で、別にまとめています。

&UTA のボディソープはクリーミーな濃密な泡が立ち、泡切れのよいソープです。新生児から大人まで、家族みんなで使えます。毎日のお風呂で「洗う」と「うるおす」の2つに絞った考え方はストーリーに書いています。

よくある質問

石けんを使うのは、毎日でなくてもいい?

自治体の資料が共通して書いているのは、体調のよい日は毎日お風呂に入れ、石けんをよく泡立ててやさしく洗い、よく流すことです。熱があるなどでお風呂を休む日は、お湯でしぼったガーゼでふきます。

石けんを使わないと、肌にいいの?

日本のエコチル調査では、18か月のときに石けんをほとんど使っていなかった子で、3歳でのアトピー性皮膚炎の診断が多い結果でした。ただし観察した調査で、原因までは決められません。迷うときは、小児科や皮膚科で相談してください。

この記事は一般的な情報です。肌の症状が続くとき、気になるときは、医師にご相談ください。

参考にした資料

  1. 東京都保健医療局(—)東京都こども医療ガイド 沐浴のしかた-解説-
  2. 文京区(—)沐浴の資料(両親学級)
  3. 墨田区(—)赤ちゃんの入浴(出産準備クラス資料)
  4. 環境省 エコチル調査(加藤泰輔ほか)(2023)生後18か月での入浴時の石鹸使用と3歳時のアレルギー疾患との関係(Pediatric Allergy and Immunology に掲載された論文の和文概要)
  5. Perkin MR ほか(2024)BabyBathe study protocol: A randomised controlled feasibility trial to change baby bathing practice during the first months of life(Clinical & Experimental Allergy)
  6. 東京都健康安全研究センター(2019)アレルギー情報チラシ「皮膚を清潔に保ちましょう/保湿剤を塗りましょう」(東京都アレルギー情報 navi. 掲載)
  7. 日本アレルギー学会(2024)アトピー性皮膚炎/Q&A
  8. 大阪南医療センター 母乳育児支援委員会(2014)赤ちゃんの肌の特徴(第41号)

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