- 書いた人
- 駒木 綾乃
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あせもは、汗の出口がつまってできる小さなブツブツで、首・わき・ひじやひざの内側など汗のたまるところに出ます。乳児湿疹は、生後まもなくから頭や顔に出ることが多い湿疹の呼び名です。できる場所と時期の違い、家でできること、受診の目安を、公的な資料の言葉どおりにまとめました。
この記事の内容
あせもと乳児湿疹の違い
あせもと乳児湿疹は、どちらも赤ちゃんによくある肌の様子ですが、できるしくみと、出やすい場所・時期がちがいます。
| あせも | 乳児湿疹 | |
|---|---|---|
| どんなもの | 汗の出口がつまり、汗が肌の中にたまってできる | 赤ちゃんの湿疹をまとめた呼び名。乳児脂漏性湿疹などが入る |
| 出やすい場所 | 首まわり・わき・ひじやひざの内側・背中・おむつの中など、汗のたまるところ | 頭・顔(ほお・おでこ・まゆ毛・耳のまわり)が多い |
| 出やすい時期 | 汗をたくさんかいたあと。暑い時期 | 生後まもなく〜数か月ごろに多い |
| 見た目 | 小さな赤いブツブツ(かゆい)や、白っぽい小さな水ぶくれ | 赤み。脂漏性湿疹では黄色っぽいかさぶたやフケのようなものがつく |
それぞれの説明は、このあと出典ごとに書いています[1][2][5]。ただし、ひとつの公的な資料に「見分け方の表」があるわけではなく、上の表は複数の資料をまとめたものです。
あせも(汗疹)
あせもは、汗をたくさんかいたあとにできやすい吹き出物です。汗を出す管がつまり、汗が肌の中にたまることで起こります[1]。
- 赤いあせも:
かゆみのある、小さな赤いブツブツ。あせものほとんどはこれ - 白いあせも:
白っぽい小さな水ぶくれがたくさんできる。かゆみはなく、数日で自然に消える
子どもにできやすいのは、汗を出す腺の数は大人とほぼ同じなのに、体が小さいためです。小さな面積に汗の出口が集まっていて、肌のバリアもまだ育ちきっていません[1]。
家でできること
- エアコンなどで、涼しい部屋にする(風が直接当たらないように)[1][5]
- 汗をかいたら、こまめにふく・着替える・さっとシャワーで流す。ふくときはこすらない[5][6]
- 綿など、汗を吸って風を通す服にする[1]
- 爪を短く切る。おむつはこまめに替える[1]

乳児湿疹
「乳児湿疹」は、ひとつの病気の名前ではありません。赤ちゃんの湿疹をまとめた呼び名で、乳児脂漏性湿疹、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎(何かに触れてかぶれるもの)などが入ります[2]。
乳児脂漏性湿疹
赤ちゃんの湿疹で多いのが、脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)です。乳児のおよそ3人に1人に見られ、生後1か月ごろから、頭や顔に出ます[4]。
- 頭・ほお・まゆ毛・耳のまわりなどに、あぶらっぽいフケのようなものや、黄白色のかさぶたがつく[2]
- かゆみはほとんどないか、あっても軽い[3]
- 生後3か月を過ぎると皮脂が減って、自然によくなることが多い[2]
家では、毎日お風呂でやさしく洗います。黄色いかさぶたは、オイルなどでふやかしてから石けんで洗い落とし、無理にはがさないようにします[5]。
アトピー性皮膚炎とのちがい
健診のマニュアルでは、アトピー性皮膚炎は脂漏性湿疹より少しおそく始まり、顔や頭を中心に、左右対称に体や手足へ広がる、かゆみが強い、とされています[2]。見分けるのはむずかしいので、気になるときは医療機関で診てもらってください。

受診の目安
受診の目安は、資料によって書き方がちがいます。それぞれの言葉どおりに並べます。
- 乳幼児健診のマニュアル(健診をする医師・保健師向け):
アトピー性皮膚炎が疑われ、かゆみが強いとき、じくじくしたり血が出たりして程度が強いとき、悪くなっていくときは、医療機関の受診をすすめる[2] - 中津川市の資料:
湿疹のせいで機嫌が悪い、湿疹のあるところに手をもってきてかゆそうにしている(脂漏性湿疹・乾燥による湿疹)。皮膚がこわれたようにはれて表面がでこぼこしている、じくじくと汁が出る(あせも)[5] - 岡山大学病院の資料:
あせもの症状が重いとき、なかなか治らないときは皮膚科を受診する[1]
あせもをそのままにすると、細菌が入って「とびひ」になり、広がることもあります[5]。迷ったら、早めに小児科や皮膚科で相談してください。
よくある質問
あせもか湿疹か、自分で決めてもいい?
この記事は、見分けるときの手がかりをまとめたものです。赤ちゃんの肌の様子は、いくつかの原因が重なっていることもあります。迷うとき、続くとき、ひどくなるときは、小児科や皮膚科で診てもらってください。
この記事は一般的な情報です。肌の症状が続くとき、気になるときは、医師にご相談ください。
参考にした資料
- 岡山大学病院 薬剤部(2021)薬の窓口 No.328(あせも)
- こども家庭庁(研究班)(2025)改訂2版 乳幼児健康診査 身体診察マニュアル
- 日本皮膚科学会・日本アレルギー学会(2024)アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024
- 国立成育医療研究センター(2023)乳児脂漏性皮膚炎の発症と、出生時の角層脂質や初乳成分との関連が明らかに(プレスリリース)
- 中津川市(—)赤ちゃんの皮膚の病気
- 横浜市旭区福祉保健センター(—)赤ちゃんの健康~夏版~
