- 書いた人
- 駒木 綾乃
- 最終更新
- 確認日
- (厚生労働省「上手な医療のかかり方」)

赤ちゃんは、眠りはじめに汗をかくことがあります。厚生労働省の資料は、暑いと寝返りをして、さらに暑いと汗をかくことを、ふだんの眠り方の例として紹介しています。寝汗の見方、寝具と着せ方、汗のあとのケア、受診の目安をまとめました。
この記事の内容
赤ちゃんの寝汗は、熱を逃がす動きのひとつ
赤ちゃんが寝ているときに、首のまわりや背中が汗でしっとりしていて、あわてた経験がある人は多いかもしれません。
厚生労働省の「上手な医療のかかり方」の資料は、「いつもの眠り方」の例として、次のような様子をあげています[1]。
- 手足がぬくもる。皮膚表面の血管が広がり、熱を逃がして、深部の体温を下げる
- 暑いと、寝返りをして転がる
- さらに暑いと、汗をかく
- 寝はじめの大量の汗で、ぐっすり眠る子もいる
眠りはじめの汗も、こうした熱の逃がし方のひとつとして資料に載っています。汗の量には、子どもによって差があります。
また、岡山大学病院の資料は、汗をつくる汗腺の数は大人も子どももほぼ同じで、子どもは体が小さいぶん、小さな面積に汗腺が集まっているため、たくさん汗をかいてしまう、と説明しています[5]。
「いつもと同じか」で見る
どこまでが普通かは、子どもによってちがいます。厚生労働省の資料は、その子の「いつも」を知って、いつもと違うときに伝えることを勧めています[1]。
見るポイントは、次のとおりです[1]。
- 機嫌、顔色、呼吸
- 食欲
- 「食う」「寝る」「遊ぶ」「出す」ができているか
資料は、熱の高さと状態の悪さは同じではない、とも書いています[1]。汗が多いかどうかよりも、起きているときの様子がいつもどおりかを見ます。

寝具と着せ方
こども家庭庁のリーフレット「寝ている赤ちゃんのいのちを守るために」には、睡眠中の窒息を防ぐ5つのポイントがあり、そのうち温度の調整について、次のように書かれています[2]。
- 温度の調整は、着るものなどで。
掛け布団は、赤ちゃんの顔にかかると窒息の危険があります。1歳までは掛け布団を使わず、スリーパーなどの着るものや空調で、寒さを調整すると安心です - 寝具は、硬めで平らなものを。
柔らかいクッションや、傾斜のあるマットレスは避けます - 寝床には、何も置かない。
ぬいぐるみやタオルは窒息の危険につながります
消費者庁の配信では、掛け布団は、子どもが払いのけられる軽いものを使い、顔にかぶらないようにする、とされていました[3]。こども家庭庁のリーフレットは、1歳までは掛け布団を使わない書き方です。
空調については、中津川市の資料が、エアコンや扇風機は直接風が当たらなければ効果的で、温度は下げすぎないようにする、と書いています[4]。
汗をかいたあとのケア
汗をかいたら、そのままにしないことが、複数の資料に書かれています。
あせもは、首まわりやひじの内側、ひざの裏、背中、おむつでおおわれている部分など、汗をかきやすく蒸れやすいところにできやすいとされています[5]。見分け方は「あせもと乳児湿疹の見分け方」に書いています。昼間の服の選び方は「赤ちゃんの汗対策:服の枚数と素材の選び方」にあります。
受診の目安
受診を考えるときの手がかりは、次のとおりです。
- 厚生労働省の資料:
熱、鼻水やせき、嘔吐やおしっこ・うんち、発疹、機嫌や食欲で、いつもと違うところがあれば書きとめておく[1] - 環境省の資料:
顔が赤く、ひどく汗をかいているときは、深部体温がかなり上がっていると考えられるので、涼しい場所で十分に休ませる[6] - 東京都こども医療ガイド:
全身に発疹が出ているときは、医療機関に受診できるか確認してから、速やかに受診する[7] - 岡山大学病院の資料(あせも):
症状が重いとき、なかなか治らないときは皮膚科を受診する[5]
迷うときは、小児科で相談してください。

夜の汗を流すお風呂に
寝る前のお風呂は、1日の汗を流すときです。石けんを泡立てて、手でやさしく洗い、泡が残らないように流します。「赤ちゃんの洗い方の基本」に、お風呂の流れをまとめています。
&UTA のボディソープは、クリーミーな濃密な泡が立ち、泡切れのよいソープです。新生児から大人まで、家族みんなで使えます。洗ったあとのうるおいには、弱酸性のミルクローションを。肌になじんでうるおいを与え、乾燥を防ぎます。つくった理由は、ストーリーに書いています。
よくある質問
赤ちゃんが寝ているときに汗をかくのは、普通?
厚生労働省の「上手な医療のかかり方」の資料は、暑いと寝返りをして、さらに暑いと汗をかく、寝はじめの大量の汗でぐっすり眠る子もいる、と書いています。ふだんの様子と比べて、いつもと違うときは、小児科で相談してください。
赤ちゃんの寝室は、掛け布団を使ったほうがいい?
こども家庭庁のリーフレットは、掛け布団は赤ちゃんの顔にかかると窒息の危険があるため、1歳までは使わず、スリーパーなどの着るものや空調で寒さを調整すると安心だと書いています。
この記事は一般的な情報です。肌の症状が続くとき、気になるときは、医師にご相談ください。
参考にした資料
- 厚生労働省「上手な医療のかかり方」プロジェクト(2021)上手な医療のかかり方(子どもの健康を見るポイント)
- こども家庭庁(2025)寝ている赤ちゃんのいのちを守るために(SIDS・睡眠中の窒息を防ぐリーフレット)
- 消費者庁(—)消費者安全 子どもを事故から守る!Vol.640 就寝時の窒息事故に注意しましょう
- 中津川市(—)赤ちゃんの皮膚の病気(資料2-⑦・2-⑧・2-⑨)
- 岡山大学病院 薬剤部(2021)薬の窓口 No.328(あせも)
- 環境省(2014)日常生活における熱中症 子どもと高齢者の熱中症予防策(熱中症対策に係る地方自治体等担当者向け講習会資料)
- 東京都保健医療局(—)東京都こども医療ガイド「発疹が出た-解説-」
