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JOURNAL赤ちゃんの帽子・服・日陰:塗らない紫外線対策の使い分け

書いた人
駒木 綾乃
最終更新
確認日
(紫外線 環境保健マニュアル 2020(環境省))

赤ちゃんの紫外線対策は、塗る前に、帽子・服・日陰・ベビーカーの日よけで覆うのが基本です。環境省のマニュアルと米国小児科学会の資料をもとに、帽子のつばの広さ、服の生地と色、日陰の注意点、暑さとの両立、場面ごとの使い分けを、順に整理しました。選ぶときの手がかりにしてください。

この記事の内容

帽子は、つばの広さで選ぶ

赤ちゃんの紫外線対策は、日焼け止めを塗る前に、帽子・服・日陰で覆うところから始まります。環境省のマニュアルは、紫外線の強い時間帯を避けたうえで、日陰を使い、日傘や帽子を使い、衣服で覆い、サングラスをかけ、日焼け止めを上手に使う、という順で対策を挙げています[1]。日焼け止めは、最後に挙がっています。

帽子は、つばの広さがポイントです。環境省のマニュアルによると、帽子をかぶると、眼に入る紫外線は20%ほど減ります。麦わら帽子のように幅の広いつばのある帽子は、より大きな効果があります[1]。

米国小児科学会は、顔、耳、首のうしろまで守れるよう、ぐるりと3インチ(約7.6cm)のつばがある帽子をすすめています[2]。

夏の日中のように日差しが強いときは、日傘も効果的です。紫外線を防ぐ機能を高めた日傘もあります[1]。

ただし、帽子は万能ではありません。帽子や日傘は、太陽からの直接の紫外線は防げますが、大気中で散らばっている紫外線までは防げません[1]。日陰やベビーカーの日よけと組み合わせて使います。

服は、生地の目の詰まり方と色を見る

環境省のマニュアルは、服について、次のように書いています。

  • 袖が長く、襟のあるシャツ。
    体を覆う部分が多いほど、首、腕、肩を守れます[1]
  • しっかりした織目・編目の生地。
    皮膚に届く紫外線を減らすには、目の詰まった生地を選びます。生地を透かして太陽を見ると、目の詰まり方がわかります[1]
  • 色は濃いほうが、紫外線を通しにくい。
    ただし、熱を吸収しやすくもなるため、無理のない範囲で選びます[1]

赤ちゃんの外出について、マニュアルは、薄い長袖を着せるようにすすめています[1]。米国小児科学会も、涼しくて着心地のよい、体を覆う服(軽い綿の長袖シャツや長ズボンなど)を選ぶよう書いています[2]。

目の詰まった服は暑くなりがちです。通気性や吸湿性が悪いと熱中症のおそれがあるため、無理なく着られるものを選びます[1]。

つばの広さがちがう、赤ちゃん用の帽子3つと、光にかざした薄手の長袖

日陰とベビーカーの日よけは、「直接」を防ぐ

日陰は、木の下、パラソル、ベビーカーの日よけで作れます。米国小児科学会も、そのような日陰を探すよう書いています[2]。

ここで気をつけたいのは、日陰でも紫外線は浴びている、ということです。私たちが浴びる紫外線には、太陽から直接届くもの、空気中で散らばったもの、地面や建物ではね返ったものがあります[1]。直接日光のあたらない日陰でも、紫外線はあたっています[1]。

だからこそ、日陰に加えて、帽子と服でも覆います。紫外線の強い時間帯(UVインデックス3以上)を避けることも大切です。UVインデックスは、気象庁が翌日の予測を公表しています[1]。日差しの強い9時〜15時ごろを避け、朝夕の涼しい時間に出かけるよう、環境省のマニュアルは書いています[1]。

暑さとの両立:地面に近いほど暑い

覆うほど暑くなる、という心配もあります。環境省の熱中症の講習会資料によると、夏は地面に近いほど気温が高く、大人と幼児の高さでは2〜3℃違うことがあります[3]。乳幼児は、自分で十分に意思表示ができません。まわりの大人が気をつけます[3]。

  • 子どもは大人より暑い環境にいるため、涼しい服装にして、環境に合わせて服の着脱を調整します[3]
  • 顔が赤く、ひどく汗をかいているときは、涼しい環境で十分に休ませます[3]

帽子や服で覆うときは、通気性のよいものを選び、日陰や涼しい場所での休けいを入れながら過ごします。

場面ごとの使い分け

  • 朝夕の散歩。
    帽子と、薄手の長袖。日陰のある道を選びます[1]
  • 公園で遊ぶ。
    木かげにマットをしいて、帽子をかぶります。長く遊ぶときは、日陰で休む時間を入れます
  • 夏の日中の外出。
    日差しの強い時間帯は避けるのが第一です。外出が必要なときは、帽子、薄手の長袖、日傘やベビーカーの日よけを重ね、涼しい場所で休みながら過ごします[1]
  • 買い物や短い用事。
    帽子とベビーカーの日よけで足ります。日焼け止めは、覆えないところに使うものです[1]

覆いきれない部分に日焼け止めを使うときの月齢の目安は「赤ちゃんの日焼け止めは、いつから使える?」に、選び方は「赤ちゃんの日焼け止めの選び方」にまとめました。外出の全体像は「赤ちゃんの外出、紫外線と虫はどう気をつける?」を読んでみてください。

木かげの小道にとめた、日よけをおろしたベビーカー

外から帰ったあとの、洗うことと保湿

&UTA は、「洗って、うるおす。この2つで、毎日。」のスキンケアです。ボディソープは、クリーミーな濃密泡です。新生児から、家族みんなで使えます。汚れを落とし、皮膚を清浄にします[4]。洗ったあとは、ミルクローションで保湿を。乳酸菌(エンテロコッカスフェカリス)を配合した弱酸性のローションで、皮膚にうるおいを与え、乾燥を防ぎます[4]。

よくある質問

赤ちゃんの帽子は、どんなものがいい?

環境省のマニュアルは、麦わら帽子のように幅の広いつばのある帽子が、より大きな効果があるとしています。米国小児科学会は、顔、耳、首のうしろを守れるよう、ぐるりと3インチ(約7.6cm)ほどのつばがある帽子をすすめています。

日陰にいれば、紫外線は防げる?

日陰でも紫外線は浴びています。紫外線には、太陽から直接届くもののほか、空気中で散らばったものや、地面や建物ではね返ったものがあるためです(環境省のマニュアル)。日陰に加えて、帽子や服でも覆うと安心です。

この記事は一般的な情報です。肌の症状が続くとき、気になるときは、医師にご相談ください。

参考にした資料

  1. 環境省(2020)紫外線 環境保健マニュアル 2020(2020年3月改訂版)
  2. 米国小児科学会(AAP)(2024)Sun Safety: Information for Parents About Sunburn & Sunscreen(HealthyChildren.org)
  3. 環境省(2014)日常生活における熱中症 子どもと高齢者の熱中症予防策(平成26年度 熱中症対策に係る地方自治体等担当者向け講習会資料)
  4. 厚生労働省(2011)化粧品の効能の範囲の改正について(薬食発0721第1号)