- 書いた人
- 駒木 綾乃
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赤ちゃんと外出するときの紫外線と虫への備えを、環境省・日本皮膚科学会・国立感染症研究所の資料をもとにまとめました。強い時間帯を外し、帽子と服で覆い、虫は長袖と忌避剤で防ぎます。日焼け止めは覆えない所に使い、帰ったら洗って保湿までの流れを、順に書きました。
この記事の内容
赤ちゃんの外出は、まず時間と場所で紫外線を減らす
赤ちゃんと外へ出るとき、気になるのは日差しと虫です。外出の肌の守り方を、順にたどります。個別の話は、それぞれの記事にくわしく書いています。
環境省の「紫外線 環境保健マニュアル」は、赤ちゃんの皮膚は大人より薄く、紫外線の影響を受けやすいとしています。強い日光を長く浴びるのは禁物です。日差しの強い9時〜15時ごろを避けて、朝夕の涼しい時間に出かけます。薄い長袖を着せて、帽子やベビーカーの日よけを使います[1]。
紫外線の強さは、地域や季節で違います。マニュアルは、UVインデックスが3以上の時間帯を避けるよう書いています。UVインデックスは、気象庁が翌日の予測を公表しています[1]。札幌でも、夏の昼ごろは「日中の外出はできるだけ控える」目安の強さ(8〜10)になります[1]。
「日陰にいれば安心」とも言い切れません。私たちが浴びる紫外線には、太陽から直接届くものだけでなく、空気中で散らばったものや、地面や建物ではね返ったものもあります。日陰でも、紫外線は浴びています[1]。
帽子と服で覆い、覆えないところに日焼け止めを
環境省のマニュアルは、紫外線の浴びすぎを防ぐ方法を、次の順で挙げています。
- 紫外線の強い時間帯を避ける
- 日陰を使う
- 日傘を使う、帽子をかぶる
- 衣服で覆う
- サングラスをかける
- 日焼け止めを上手に使う
赤ちゃんについては、乳児の場合、紫外線の強い時間帯には外へ出さない、また覆いをするなどの工夫をすれば、日焼け止めを使わなくてもいいでしょう、と書かれています[1]。日焼け止めは、衣類などで覆えないところに使うものです。
帽子と服の選び方は「赤ちゃんの帽子・服・日陰:塗らない紫外線対策の使い分け」に、日焼け止めを使い始める月齢は「赤ちゃんの日焼け止めは、いつから使える?」に、SPFとPAの見方は「赤ちゃんの日焼け止めの選び方」に、使ったあとの落とし方は「赤ちゃんの日焼け止めの落とし方」にまとめています。

日光を、まったく避ける必要はない
環境省のマニュアルのQ&Aは、赤ちゃんや小さな子どもは、日差しの強い時間帯を避け、日陰を使い、帽子などで適度に防げば、屋外で活動しても大きな問題はない、としています。一方で、紫外線を極度に避けて全く外出しない、全身を覆う服装ばかりで暮らす、といったことは好ましくないとも書かれています[1]。
紫外線には、骨をつくるビタミンDを体の中でつくる働きもあります。母乳栄養の赤ちゃんや、アレルギーで食事を制限している赤ちゃんは、ビタミンDが足りなくなりやすいとされています[1]。ビタミンDのことは、乳幼児健診や小児科で聞いてみてください。
虫は、長袖・蚊帳・虫よけで防ぐ
日本皮膚科学会は、野外では肌の露出を減らし、携帯用蚊取りや虫よけスプレーなどの忌避剤を使うと、蚊・ブユ・マダニなどをある程度防げるとしています[2]。
国立感染症研究所のガイドラインは、長袖シャツと長ズボンを着て、裸足でサンダルを履かないよう書いています。薄手の服は、上から刺されることがあります。足首、首すじ、手の甲のような小さな露出面でも、血を吸われることがあります[3]。寝るときは、蚊帳も推奨されています[4]。
虫よけ(忌避剤)で有効性が確かめられている成分は、ディートとイカリジンの2つです[3]。月齢ごとの使い方は「赤ちゃんの虫よけは、いつから何を使える?」に書きました。日焼け止めと両方使うときは、日焼け止めのあとに虫よけを塗ります[4]。刺されてしまったあとの見方は「赤ちゃんの虫刺されの見分け方」にあります。

暑さにも気をつける
夏の外出では、紫外線と同じくらい、暑さも気になります。環境省の熱中症の講習会資料によると、夏は地面に近いほど気温が高く、大人と幼児の高さでは2〜3℃違うことがあります[5]。乳幼児は、自分で十分に意思表示ができません。まわりの大人が気をつけることが大切とされています[5]。
様子を見るときは、顔が赤く、ひどく汗をかいていないかを確かめます。そうであれば、涼しい場所で十分に休ませます[5]。覆う服を選ぶときも、通気性や吸湿性が悪いと熱中症になるおそれがあるため、無理のない範囲で着られるものを選びます[1]。
帰ってきたら、洗ってうるおす
外から帰ったら、汗や汚れ、日焼け止めや虫よけを、お風呂で洗い流します。毎日の洗い方は「赤ちゃんの洗い方まとめ:沐浴から入浴まで、毎日のお風呂の流れ」に、洗ったあとの保湿は「赤ちゃんの保湿はなぜ必要? 大人とちがう肌のしくみと、保湿のしかた」にまとめています。冬の部屋の乾燥は「冬の暖房と乾燥:赤ちゃんの部屋の湿度は何%がいい?」を読んでみてください。
&UTA は、「洗って、うるおす。この2つで、毎日。」のスキンケアです。ボディソープは、クリーミーな濃密泡です。新生児から、家族みんなで使えます。汚れを落とし、皮膚を清浄にします[6]。洗ったあとは、ミルクローションで保湿を。乳酸菌(エンテロコッカスフェカリス)を配合した弱酸性のローションで、皮膚にうるおいを与え、乾燥を防ぎます[6]。
よくある質問
赤ちゃんと外出するのは、何時ごろがいい?
環境省のマニュアルは、日差しの強い9時〜15時ごろを避け、朝夕の涼しい時間に、薄い長袖を着せて、帽子やベビーカーの日よけを使うようすすめています。紫外線の強さは地域や季節で違うため、UVインデックスが3以上の時間帯を避けるよう書かれています。
赤ちゃんに虫よけは使っていい?
ディートを含む虫よけは、6か月未満の赤ちゃんには使用しないとされています。イカリジンを含むものには、年齢の制限は設けられていません(国立感染症研究所のガイドライン)。使う前に、製品の表示を確かめてください。
この記事は一般的な情報です。肌の症状が続くとき、気になるときは、医師にご相談ください。
参考にした資料
- 環境省(2020)紫外線 環境保健マニュアル 2020(2020年3月改訂版)
- 日本皮膚科学会(—)皮膚科Q&A 虫さされ Q13 虫刺されの予防はどうすればよいですか?
- 国立感染症研究所(2016)蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第4版)(厚生労働省 事務連絡 平成28年12月14日に添付)
- 国立国際医療研究センター トラベルクリニック(2024)蚊やダニに刺されないために(2024年9月情報更新)
- 環境省(2014)日常生活における熱中症 子どもと高齢者の熱中症予防策(平成26年度 熱中症対策に係る地方自治体等担当者向け講習会資料)
- 厚生労働省(2011)化粧品の効能の範囲の改正について(薬食発0721第1号)
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