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JOURNAL赤ちゃんの日焼け止めは、いつから使える? 月齢の目安と、使う前の考え方

書いた人
駒木 綾乃
最終更新
確認日
(紫外線 環境保健マニュアル 2020(環境省))

赤ちゃんの日焼け止めは、いつから使えるのか。環境省は乳児は覆いなどの工夫で日焼け止めを使わなくてもよいとし、米国小児科学会は生後6か月以降に全身へ使うとしています。月齢ごとの考え方と、使う前に確かめること、塗る量や塗り直しの目安を整理しました。

この記事の内容

赤ちゃんの日焼け止めは、何か月から使える?

「何か月から使えますか」と、よく聞かれます。国内外の資料では、次のように書かれています。

  • 環境省のマニュアル。
    月齢の数字は示していません。「乳児の場合は、紫外線の強い時間帯には外へ出さない、また覆いをするなどの工夫をすれば、日焼け止めを使わなくてもいいでしょう」と書いています[1]。母子健康手帳にも、同じ趣旨の記載があります[1]
  • 米国小児科学会(AAP)。
    生後6か月未満の赤ちゃんは、直射日光を避けます。衣類や日陰が使えないときは、顔などの小さな範囲に日焼け止めを使ってよいとしています[2]。生後6か月以降は、露出している部分すべてに使います[2]

環境省のマニュアルは、赤ちゃんの皮膚は大人よりデリケートで、紫外線で受ける影響には個人差があるとも書いています[1]。家の赤ちゃんの肌の様子を見ながら、使うかどうかを決めます。

日本の資料は「乳児は、まず覆い」、米国の資料は「6か月を境に使い方が変わる」という書き方です。どちらも、衣類・帽子・日陰で守ることが先で、日焼け止めは覆えない部分に使う、という考え方は同じです。

生後6か月まで:衣類と日陰を先に

生後6か月未満の赤ちゃんについて、米国小児科学会は、直射日光に当てないことをすすめています。日陰は、木かげ、パラソル、ベビーカーの日よけで作れます[2]。涼しくて着心地のよい、体を覆う服(軽い綿の長袖シャツや長ズボンなど)も使えます[2]。

環境省のマニュアルも、日差しの強い9時〜15時ごろを避け、朝夕の涼しい時間に、薄い長袖を着せて、帽子やベビーカーの日よけを使うよう書いています[1]。紫外線の強さは地域や季節で違うため、UVインデックスが3以上の時間帯を避けるようにも書かれています[1]。

帽子と服、日陰の使い分けは「赤ちゃんの帽子・服・日陰:塗らない紫外線対策の使い分け」にまとめました。

木かげの床にしいたマットの上で、帽子をかぶって遊ぶ赤ちゃん

生後6か月以降:覆えない部分に、日焼け止めを

米国小児科学会は、生後6か月以降は、露出した部分すべてに日焼け止めを使うとしています。たっぷりと塗ることが大切で、多くの人は量が足りていないと書かれています[2]。選ぶときは、紫外線のUVAとUVBの両方を防ぐ表示のあるもので、SPFが15以上のものとされています[2]。塗り直しは、2時間おきと、泳いだあと、汗をかいたあと、タオルでふいたあとです[2]。

日本皮膚科学会は、SPFやPAの数値が出る検査では、1cm²あたり2mgの量で測っていると説明しています。実際には、その3分の2ほどしか塗られていないことが多く、その場合は効果が半分ほどになるおそれがあるとされています[3]。塗り直しは、3時間に1回くらいが確実とされています[3]。環境省のマニュアルは、2〜3時間おきの塗り直しをすすめています[1]。

SPFとPAの数字の意味や、成分表の見方は「赤ちゃんの日焼け止めの選び方」にまとめています。

使う前に、確かめること

環境省のマニュアルによると、子ども用や敏感な肌の人用として売られている日焼け止めは、紫外線散乱剤だけを使ったものが多く、「紫外線吸収剤無配合」「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカルサンスクリーン」などと書かれています[1]。入っている成分は容器に書かれているので、何が入っているか調べることができます[1]。

米国小児科学会は、敏感な部分には、酸化亜鉛か酸化チタンが入った日焼け止めを選ぶよう書いています。これらは、肌にのばしたあとも、白く見えることがあります[2]。

はじめて使うときや、肌に赤みやかさつきがあるときは、小児科か皮膚科に相談してください。保湿剤を使い始める前の試し方は「保湿剤のパッチテストのやり方:赤ちゃんに使う前に、腕の内側で試す」にあります。

日焼け止めが目に入ったときは、湿らせた布で目と手をふくよう、米国小児科学会は書いています[2]。肌に合わず、かぶれたようなときは、別の商品や、酸化チタンか酸化亜鉛が入った商品を試すこと。発疹が出たときは、医師に相談することとされています[2]。

毎日の外遊びには、場面に合わせて

環境省のマニュアルは、日焼け止めを、いつ、何をするときに使うかで選ぶように書いています。洗濯物を干す、買い物をするくらいなら、それほど数値の高くないもので十分です。長い時間外にいるときは、効果の高いもの。水に入るときは、耐水性の高いものです[1]。

赤ちゃんの日常の外出では、時間帯をずらし、帽子と服で覆い、日陰を選ぶことで、日焼け止めを使う場面を少なくできます。使ったあとは、毎晩落とします。落とし方は「赤ちゃんの日焼け止めの落とし方」にまとめました。外出全体の流れは「赤ちゃんの外出、紫外線と虫はどう気をつける?」を読んでみてください。

日焼け止めを手の甲にのせようとする、大人の手と赤ちゃんの小さな手

外から帰ったあとの、洗うことと保湿

&UTA は、「洗って、うるおす。この2つで、毎日。」のスキンケアです。ボディソープは、クリーミーな濃密泡です。新生児から、家族みんなで使えます。汚れを落とし、皮膚を清浄にします[4]。洗ったあとは、ミルクローションで保湿を。乳酸菌(エンテロコッカスフェカリス)を配合した弱酸性のローションで、皮膚にうるおいを与え、乾燥を防ぎます[4]。

よくある質問

赤ちゃんの日焼け止めは、生後何か月から使える?

月齢で線を引いているのは米国小児科学会で、生後6か月未満は直射日光を避け、衣類や日陰が使えないときだけ、顔などの小さな範囲に使ってよいとしています。6か月以降は露出した部分すべてに使います。環境省は、乳児は覆いなどの工夫をすれば日焼け止めを使わなくてもよいとしています。

日焼け止めをはじめて使うとき、気をつけることは?

容器の表示を確かめ、子ども用や敏感な肌用の表示があるものを選びます。はじめて使うときや、肌に赤みやかさつきがあるときは、小児科か皮膚科に相談してください。

この記事は一般的な情報です。肌の症状が続くとき、気になるときは、医師にご相談ください。

参考にした資料

  1. 環境省(2020)紫外線 環境保健マニュアル 2020(2020年3月改訂版)
  2. 米国小児科学会(AAP)(2024)Sun Safety: Information for Parents About Sunburn & Sunscreen(HealthyChildren.org)
  3. 日本皮膚科学会(—)皮膚科Q&A 日焼け Q13 サンスクリーン剤の使い方
  4. 厚生労働省(2011)化粧品の効能の範囲の改正について(薬食発0721第1号)