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READING赤ちゃんの水遊びと肌:はじめる前の日差し対策と、遊んだあとの洗い方・保湿

書いた人
駒木 綾乃
最終更新
確認日
(保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版・2023年10月一部修正))

赤ちゃんの水遊びは、見守りが最優先です。そのうえで、遊ぶ前の日差し対策、ビニールプールの水の扱い、遊んだあとのシャワーと保湿を、保育所のガイドライン、消費者庁、環境省の資料でまとめました。とびひや水いぼがあるときの考え方もあわせて紹介します。

赤ちゃんの水遊びと肌:はじめる前に決めておくこと

水遊びは、暑い季節の楽しみのひとつです。肌のことを考える前に、まず見守りです。消費者庁には、医療機関から家庭用ビニールプールの事故情報が寄せられていて、水深20cmのプールで目を離したすきに溺れた0歳11か月の例も紹介されています[1]。

消費者庁の注意点は、次のとおりです[1]。

  • プールの中は滑りやすく、わずか10cmの深さの水でも溺れるおそれがある。必ず大人が付き添う
  • 着替えの手伝いなどで離れるときは、プールにいる子どもから目を離さない
  • 動きの少ない子どもにも気を配る。静かに溺れることも多いと言われている
  • ぬれたプールのまわりは滑りやすい。走ったり、ふざけたりしないよう伝える
  • 遊び終わったら、そのつどすべての水を抜いて、片づける

そのうえで、肌のために気をつけたいことを、遊ぶ前、遊んでいるとき、遊んだあとの順に見ていきます。

遊ぶ前:日差しと、汗や汚れ

日差しの強い時間は、避けます。環境省のマニュアルは、赤ちゃんは大人より皮膚が薄く、紫外線の影響を受けやすいので、日差しの強い9時〜15時ごろを避け、朝や夕方の涼しい時間に外へ出ることをすすめています[3]。薄い長袖、帽子、ベビーカーの日よけも、あわせて使います。

水に入っているからといって、紫外線は防げません。同じマニュアルの図では、水深50cmでも、地表面の40%の強さの紫外線が届くとされています[3]。また、日陰であっても、空気中で散乱したり、地面や建物から反射したりした紫外線を浴びています[3]。

日焼け止めを使うときの選び方は「赤ちゃんの日焼け止めの選び方」、塗らない対策は「赤ちゃんの帽子・服・日陰」にまとめています。

水遊びの前に、シャワーで汗や汚れを落としておくやり方もあります。保育所では、プール遊びの前後にシャワーで汗などの汚れを落とし、プールの前には、流水でおしりも洗うとされています[2]。

遊んでいるとき:水の扱い

保育所のガイドラインは、プールの水を、次のように扱うとしています[2]。

  • ビニールプールなどの簡易ミニプールも、塩素消毒が必要
  • おむつがとれていない乳幼児は、個別のたらいなどで遊び、ほかの人と水を共有しない

これは保育所向けの決まりです。消費者庁も、ビニールプールは遊び終わったら、そのつど水を抜くことをすすめています[1]。家庭のビニールプールで、そのまま同じ運用をする必要はありません。ただ、きょうだいや友だちと同じ水に入るときは、おむつの子とそうでない子の水を分ける、という考え方が参考になります。

明るい窓辺で、大人の手が小さな腕をやわらかいタオルでおさえるようにふいている

遊んだあと:洗って、ふいて、保湿

遊び終わったら、まず汗や汚れを、シャワーなどで流します[2]。洗い方は「赤ちゃんの洗い方まとめ」にあります。日焼け止めを塗ったときは「赤ちゃんの日焼け止めの落とし方」を読んでみてください。

保育所のガイドラインは、水いぼへの対応のなかで、プールのあとは皮膚の表面のバリア機能が低下しやすいので、保湿を保つとしています[2]。日本アレルギー学会も、入浴やシャワーで汗や汚れを落としたあとは、すぐに保湿剤を使うことを、スキンケアの基本としています[5]。

保湿剤の選び方や量は「赤ちゃんの保湿のやり方まとめ」にあります。

肌に病気があるとき

水遊びの時期は、肌の病気に気づく時期でもあります。

  • とびひ。
    プールの水ではうつりませんが、ふれることで悪化したり、人にうつしたりするので、プールや水泳は治るまでやめます[2][4]。見分け方は「とびひの見分け方は?」にあります
  • 水いぼ。
    ガイドラインは、プールの水では感染しないので、プールに入ってもかまわないとしています。ただし、タオル、浮き輪、ビート板などを通してうつることがあるため、衣類や耐水性のばんそうこうなどで覆い、タオルや浮き輪の共用に気をつけます[2]。くわしくは「水いぼの見分け方は?」を読んでみてください

どちらも、通っている園や、かかりつけの医師のきまりが優先です。気になるときは、受診して、水遊びをしてよいかを聞いてください。

暑さにも気をつけて

水遊びの日は、暑さも気になります。環境省の資料は、夏は地面に近いほど気温が高く、大人と幼児の高さでは2〜3℃ちがうことがあるとしています[6]。乳幼児は自分で十分に意思を伝えられないので、まわりの大人の注意が大切とされています[6]。

顔が赤く、ひどく汗をかいているときは、涼しい場所で休ませます[6]。外遊びと汗の対策は「ベビーカー・抱っこひもで赤ちゃんが汗をかくとき」にもまとめました。

広いつばの帽子をかぶった幼児が、ベランダで小さなたらいの水を見つめる後ろ姿

よくある質問

赤ちゃんの水遊びのあと、保湿は必要ですか?

保育所のガイドラインは、水いぼの対応のなかで、プールのあとは皮膚の表面のバリア機能が下がりやすいので、保湿を保つとしています。日本アレルギー学会も、入浴やシャワーで汗や汚れを落としたあとは、すぐに保湿剤を使うことを、スキンケアの基本としています。

とびひがあるとき、プールや水遊びはできますか?

日本皮膚科学会のQ&Aは、とびひのプールや水泳は完全に治るまで禁止としています。プールの水ではうつりませんが、ふれることで悪化したり、人にうつしたりするためです。

参考にした資料

  1. 消費者庁(2026)みんなの消費安全ナビ Vol.693 家庭用プールでの事故を防ぎましょう!
  2. こども家庭庁(2023)保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版・2023年10月一部修正)
  3. 環境省(2020)紫外線 環境保健マニュアル 2020
  4. 日本皮膚科学会(—)皮膚科Q&A とびひ Q11 プールへ行ったり、水泳をしてもよいですか?
  5. 日本アレルギー学会(2024)アトピー性皮膚炎/Q&A(スキンケア)
  6. 環境省(2014)日常生活における熱中症 子どもと高齢者の熱中症予防策(平成26年度 熱中症対策に係る地方自治体等担当者向け講習会資料)