- 書いた人
- 駒木 綾乃
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赤ちゃんの水遊びは、見守りが最優先です。そのうえで、遊ぶ前の日差し対策、ビニールプールの水の扱い、遊んだあとのシャワーと保湿を、保育所のガイドライン、消費者庁、環境省の資料でまとめました。とびひや水いぼがあるときの考え方もあわせて紹介します。
赤ちゃんの水遊びと肌:はじめる前に決めておくこと
水遊びは、暑い季節の楽しみのひとつです。肌のことを考える前に、まず見守りです。消費者庁には、医療機関から家庭用ビニールプールの事故情報が寄せられていて、水深20cmのプールで目を離したすきに溺れた0歳11か月の例も紹介されています[1]。
消費者庁の注意点は、次のとおりです[1]。
- プールの中は滑りやすく、わずか10cmの深さの水でも溺れるおそれがある。必ず大人が付き添う
- 着替えの手伝いなどで離れるときは、プールにいる子どもから目を離さない
- 動きの少ない子どもにも気を配る。静かに溺れることも多いと言われている
- ぬれたプールのまわりは滑りやすい。走ったり、ふざけたりしないよう伝える
- 遊び終わったら、そのつどすべての水を抜いて、片づける
そのうえで、肌のために気をつけたいことを、遊ぶ前、遊んでいるとき、遊んだあとの順に見ていきます。
遊ぶ前:日差しと、汗や汚れ
日差しの強い時間は、避けます。環境省のマニュアルは、赤ちゃんは大人より皮膚が薄く、紫外線の影響を受けやすいので、日差しの強い9時〜15時ごろを避け、朝や夕方の涼しい時間に外へ出ることをすすめています[3]。薄い長袖、帽子、ベビーカーの日よけも、あわせて使います。
水に入っているからといって、紫外線は防げません。同じマニュアルの図では、水深50cmでも、地表面の40%の強さの紫外線が届くとされています[3]。また、日陰であっても、空気中で散乱したり、地面や建物から反射したりした紫外線を浴びています[3]。
日焼け止めを使うときの選び方は「赤ちゃんの日焼け止めの選び方」、塗らない対策は「赤ちゃんの帽子・服・日陰」にまとめています。
水遊びの前に、シャワーで汗や汚れを落としておくやり方もあります。保育所では、プール遊びの前後にシャワーで汗などの汚れを落とし、プールの前には、流水でおしりも洗うとされています[2]。
遊んでいるとき:水の扱い
保育所のガイドラインは、プールの水を、次のように扱うとしています[2]。
- ビニールプールなどの簡易ミニプールも、塩素消毒が必要
- おむつがとれていない乳幼児は、個別のたらいなどで遊び、ほかの人と水を共有しない
これは保育所向けの決まりです。消費者庁も、ビニールプールは遊び終わったら、そのつど水を抜くことをすすめています[1]。家庭のビニールプールで、そのまま同じ運用をする必要はありません。ただ、きょうだいや友だちと同じ水に入るときは、おむつの子とそうでない子の水を分ける、という考え方が参考になります。

遊んだあと:洗って、ふいて、保湿
遊び終わったら、まず汗や汚れを、シャワーなどで流します[2]。洗い方は「赤ちゃんの洗い方まとめ」にあります。日焼け止めを塗ったときは「赤ちゃんの日焼け止めの落とし方」を読んでみてください。
保育所のガイドラインは、水いぼへの対応のなかで、プールのあとは皮膚の表面のバリア機能が低下しやすいので、保湿を保つとしています[2]。日本アレルギー学会も、入浴やシャワーで汗や汚れを落としたあとは、すぐに保湿剤を使うことを、スキンケアの基本としています[5]。
保湿剤の選び方や量は「赤ちゃんの保湿のやり方まとめ」にあります。
肌に病気があるとき
水遊びの時期は、肌の病気に気づく時期でもあります。
- とびひ。
プールの水ではうつりませんが、ふれることで悪化したり、人にうつしたりするので、プールや水泳は治るまでやめます[2][4]。見分け方は「とびひの見分け方は?」にあります - 水いぼ。
ガイドラインは、プールの水では感染しないので、プールに入ってもかまわないとしています。ただし、タオル、浮き輪、ビート板などを通してうつることがあるため、衣類や耐水性のばんそうこうなどで覆い、タオルや浮き輪の共用に気をつけます[2]。くわしくは「水いぼの見分け方は?」を読んでみてください
どちらも、通っている園や、かかりつけの医師のきまりが優先です。気になるときは、受診して、水遊びをしてよいかを聞いてください。
暑さにも気をつけて
水遊びの日は、暑さも気になります。環境省の資料は、夏は地面に近いほど気温が高く、大人と幼児の高さでは2〜3℃ちがうことがあるとしています[6]。乳幼児は自分で十分に意思を伝えられないので、まわりの大人の注意が大切とされています[6]。
顔が赤く、ひどく汗をかいているときは、涼しい場所で休ませます[6]。外遊びと汗の対策は「ベビーカー・抱っこひもで赤ちゃんが汗をかくとき」にもまとめました。

よくある質問
赤ちゃんの水遊びのあと、保湿は必要ですか?
保育所のガイドラインは、水いぼの対応のなかで、プールのあとは皮膚の表面のバリア機能が下がりやすいので、保湿を保つとしています。日本アレルギー学会も、入浴やシャワーで汗や汚れを落としたあとは、すぐに保湿剤を使うことを、スキンケアの基本としています。
とびひがあるとき、プールや水遊びはできますか?
日本皮膚科学会のQ&Aは、とびひのプールや水泳は完全に治るまで禁止としています。プールの水ではうつりませんが、ふれることで悪化したり、人にうつしたりするためです。
参考にした資料
- 消費者庁(2026)みんなの消費安全ナビ Vol.693 家庭用プールでの事故を防ぎましょう!
- こども家庭庁(2023)保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版・2023年10月一部修正)
- 環境省(2020)紫外線 環境保健マニュアル 2020
- 日本皮膚科学会(—)皮膚科Q&A とびひ Q11 プールへ行ったり、水泳をしてもよいですか?
- 日本アレルギー学会(2024)アトピー性皮膚炎/Q&A(スキンケア)
- 環境省(2014)日常生活における熱中症 子どもと高齢者の熱中症予防策(平成26年度 熱中症対策に係る地方自治体等担当者向け講習会資料)
