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JOURNAL赤ちゃんのほっぺがカサカサ・赤いとき:見るポイントと、家でできること

書いた人
駒木 綾乃
最終更新
確認日
(中津川市「赤ちゃんの皮膚の病気(資料2-⑦・2-⑧)」)

赤ちゃんのほっぺがカサカサして赤いときは、乾燥による湿疹のことがあります。中津川市の資料は、乾燥性の湿疹をカサカサして赤くなるものとし、部屋の湿度を保つことと保湿を挙げています。見るポイント、家でできること、受診の目安を、自治体や学会の資料でまとめました。

この記事の内容

ほっぺのカサカサと赤みは、乾燥性の湿疹のことがある

赤ちゃんのほっぺがカサカサして、赤くなっている。そんなとき、考えられるもののひとつに乾燥性の湿疹があります。

中津川市の資料は、赤ちゃんの皮膚の病気として、乾燥性の湿疹を「カサカサ、赤くなる」ものと説明しています[1]。赤ちゃんの皮膚は、大人の1/2〜1/3くらいの薄さで、生後3か月以降は皮脂の量が減り、水分が蒸発しやすく、乾燥しやすい状態になるとされています[1]。

ただし、ほっぺの赤みは、乾燥だけが原因とはかぎりません。日本アレルギー学会は、乳児期のアトピー性皮膚炎は、頭や顔から始まり、体や手足に広がると説明しています[2]。赤ちゃんの湿疹の種類は「あせもと乳児湿疹の違いは?」にまとめています。

見るポイント:どこに、どんなふうに出ているか

ほっぺの様子を見るときの手がかりを、資料から並べます。

見るところ 乾燥性の湿疹 脂漏性湿疹
見た目 カサカサして、赤くなる 頭を中心に、赤いポツポツ、黄色いかさぶた
時期 生後3か月以降に乾燥しやすい 生後1か月ごろから

脂漏性湿疹は、国立成育医療研究センターによると、乳児の約3分の1にみられ、生後1か月ごろから、頭部や顔面などに出ます[3]。中津川市の資料は、頭を中心に赤いポツポツや黄色いかさぶたができるものとしています[1]。

見るときのポイントは、次の4つです。

  1. 場所。
    ほっぺだけか、頭やおでこ、まゆ毛にも出ているか。体や手足に広がっていないか
  2. さわった感じ。
    カサカサと乾いているか。黄色いかさぶたやジュクジュクはないか
  3. 赤ちゃんのしぐさ。
    手を持っていって、かゆそうにしていないか。機嫌が悪くないか
  4. 経過。
    数日のあいだに、広がっていないか、ひどくなっていないか

朝の光が差す部屋で、ガーゼのハンカチを手にした大人の手元

家でできること

中津川市の資料にある、乾燥性の湿疹の「生活上の工夫」は、次の2つです[1]。

  • 部屋の湿度を保つ。
    加湿器を使う、部屋の中に洗濯物を干す、などです
  • 赤ちゃんにやさしい保湿クリーム(ワセリンなど)を塗る。

保湿剤は、お風呂のあとに、ふいたらすぐ塗ります。東京都のこども医療ガイドは、お風呂からあがってよくふいたあと、できる限り間をあけずに、乾燥を防ぐためのクリームやローションを塗るとしています[4]。塗り方は、すり込まず、皮膚にのせるように。手の動きは「保湿剤の塗り方:こすらず、のせるように」に、回数は「保湿は1日に何回、いつ塗る?」にあります。

顔に塗るときは、目のまわりも忘れずに塗りますが、目の中に入らないよう、まぶたの上から下へ、円を描くように塗る方法が紹介されています[6]。

はじめて使う保湿剤は、顔に塗る前に、目立たないところで試します。環境再生保全機構のQ&Aは、赤みやかゆみが出たら、すぐに使うのをやめて、医師に相談するようにとしています[5]。試し方は「保湿剤のパッチテストのやり方」にまとめています。

受診の目安

家でのケアを続けても、様子が変わらないとき、悪くなっていくときは、小児科や皮膚科で診てもらってください。中津川市の資料は、湿疹の受診の目安として、次の2つを挙げています[1]。

  • 湿疹が原因で、赤ちゃんの機嫌が悪い
  • 湿疹のある場所に手を持ってきて、かゆそうにしている

ほっぺがジュクジュクしたり、黄色いかさぶたがついたり、赤みが広がったりしているときも、早めに相談すると安心です。

「赤ちゃんのほっぺがカサカサ・赤いとき」の場面の写真

医師に聞くこと

受診するときは、次のことを聞いておくと、家でのケアが決めやすくなります。

  • ほっぺに塗る保湿剤は、どの種類がよいか
  • 1回の量と、1日の回数
  • 洗い方で気をつけること
  • どんなときに、もう一度受診するか

湿疹があって、薬を出されたときは、塗る場所と量は主治医の指示が先です[6]。

保湿の全体像は「赤ちゃんの保湿のやり方まとめ」に、赤ちゃんの肌が乾きやすいわけは「赤ちゃんの保湿はなぜ必要?」にまとめています。

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よくある質問

ほっぺのカサカサは、保湿すればいい?

中津川市の資料は、乾燥性の湿疹には、部屋の湿度を保つことと、赤ちゃんにやさしい保湿クリーム(ワセリンなど)を塗ることを挙げています。赤ちゃんの機嫌が悪い、かゆそうにしているときは、受診の目安とされています。

ほっぺが赤くなるのは、アトピー性皮膚炎?

日本アレルギー学会は、乳児期のアトピー性皮膚炎は頭や顔から始まり、体や手足に広がると説明しています。ただ、赤みの原因はいくつもあり、見分けるのはむずかしいので、気になるときは小児科か皮膚科で診てもらってください。

この記事は一般的な情報です。肌の症状が続くとき、気になるときは、医師にご相談ください。

参考にした資料

  1. 中津川市(—)赤ちゃんの皮膚の病気(資料2-⑦・2-⑧)
  2. 日本アレルギー学会(2024)アトピー性皮膚炎/Q&A
  3. 国立成育医療研究センター(2023)乳児脂漏性皮膚炎の発症と、出生時の角層脂質や初乳成分との関連が明らかに
  4. 東京都保健医療局(—)東京都こども医療ガイド スキンケアのコツ
  5. 環境再生保全機構(2023)子どものアトピー性皮膚炎のスキンケアを見直そう!②(スキンケアQ&A)
  6. 環境再生保全機構(2018)WEB版すこやかライフ No.52 医療トピックス「アトピー性皮膚炎のスキンケア」2.保湿剤を適量塗る