- 書いた人
- 駒木 綾乃
- 最終更新

保育園の入園準備は、市区町村への保育の必要性の認定と、利用の申し込みから始まります。決まったら予防接種の確認、持ち物の記名、慣らし保育へ進みます。国と自治体の資料で流れを順にまとめ、入園前に整えておきたい肌まわりのことにもふれます。園ごとの決まりは、入園説明会で確かめます。
保育園の入園準備は、申し込みから始まる
保育園(保育所)を使うには、まず住んでいる市区町村から、利用のための認定を受けます。認定は子どもの年齢と、保育が必要な理由で決まります。0歳から3歳になる前までの子どもで保育が必要な場合は「3号認定」で、保育所、認定こども園、地域型保育が使えます[1][2]。
流れは、次のとおりです[1]。
- 市区町村に、保育の必要性の認定を申請する
- 認定が出たら、認定証が交付される
- 希望する施設を書いて、市区町村に利用の申し込みをする
- 市区町村が、希望と空き、保育の必要性の高さなどをみて利用先を調整する
- 利用先が決まったら、契約する
保育が必要な理由には、就労(パート、夜間、自宅での仕事も含む)、妊娠・出産、保護者の病気や障害、親族の介護や看護、求職活動、就学などがあります[1]。保育を使える時間は、フルタイム就労を想定した「保育標準時間」が最長11時間、パートタイム就労を想定した「保育短時間」が最長8時間です[1]。
受付の時期は、自治体で違います。入間市の令和8年4月入所の1次受付は、令和7年11月1日から7日まででした[2]。入園する年の前の秋に、申し込みがあったことになります。お住まいの市区町村の手引きで、日程と必要な書類を先に確かめておきます。申し込み先は、住んでいる市区町村です。
入園が決まったら:予防接種と書類
保育園に通いはじめると、子どもどうしの距離が近くなります。ガイドラインは、集団での食事や遊びでは子ども同士が濃く接するので、飛沫感染や接触感染が起こりやすいとしています[3]。そのうえで、入所前に受けられる予防接種は、できるだけ済ませておくことが大切としています[3]。定期の予防接種は、できるだけ入所前の標準的な接種期間内に受けるのがよい、とも書かれています[3]。
園では、入所のときに母子健康手帳などで予防接種の記録を確かめ、入所後も毎月、新しく受けたワクチンがないかを保護者に聞いて記録を更新します[3]。園から求められたときにすぐ出せるよう、母子健康手帳は手元に置いておきます。
どの時期にどのワクチンが公費で受けられるかは「赤ちゃんのワクチンの費用は?」にまとめています。
入園前から、子どもの体には変化があります。ガイドラインは、生後数か月をすぎると、母親から胎盤を通して受け取っていた免疫(移行抗体)が減りはじめ、感染症にかかりやすくなるとしています[3]。そこに集団生活が重なるので、感染症にかかる機会が増えます。仕事の調整や、病気のときの預け先を、入園前に考えておくと安心です。
持ち物の準備:すべてに名前を
持ち物は、園ごとに決まりがあります。日野市の公立保育園の案内を例に見ると、持ち物は「毎日持ってくる物」「園に置く物」「必要に応じて使う物」に分かれていて、すべての持ち物に、分かりやすい場所へはっきり記名することが求められています[4]。
0歳児クラスの例では、次のようなものがあります[4]。
- 着替え(上着・ズボン・肌着・くつ下):3組以上
- エプロン、おしぼり、汚れ物袋:それぞれ3枚
- おむつ類:日野市の例では、貸しおむつや紙おむつで対応
- 布団カバー:週末ごとに持ち帰って洗濯する
- フェイスタオル
- ママバッグ:おたより帳、衣類、汚れ物袋などをまとめて入れる袋
肌着は、ランニングか半袖で、綿100%の素材が好ましいとされています[4]。洗濯が追いつかないことがあるので、エプロンやおしぼりには洗い替えが必要とも書かれています[4]。
名前のつけ方と洗濯のしかたは「保育園の持ち物の名前つけ、どこにどう書く?」で詳しく見ています。

慣らし保育と、入園してからのこと
入園してすぐは、園によって、保育時間を少しずつ延ばす「慣らし保育」があります。市川市の案内では、期間は10日〜2週間くらいが目安で、園の状況や子どもの様子によって変わります[5]。保育時間を徐々に延ばすため、この間は早めのお迎えが必要です[5]。職場の復帰日は、慣らし保育の期間を見こんで相談します。
もうひとつ、入園前に知っておきたいのが、病気のあとの登園のしかたです。ガイドラインは、感染症にかかった子どもが登園を再開するときに、医師が書く「意見書」か、保護者が書く「登園届」を園に出す取り扱いがあるとしています[3]。ただし、一律に必要なものではなく、地域の協議で決まった場合に、事前に保護者へ知らされるものとされています[3]。園のしおりで、どの病気のときに何が必要かを確かめておくと、いざというときに迷いません。
肌まわりで、入園前に整えておくこと
保育園は、子どもの肌にとっても新しい環境です。ガイドラインにある、肌に関わる予防のしかたは次のとおりです[3]。
- 爪は短く切る。
引っかいた傷から、とびひなどがうつることがあるためです - 1日1回以上、全身をシャワーなどでよく洗う。
石けんはよく泡立てて、そっと洗い、よくすすぎます - 虫刺されや皮膚炎は、早めに治療する。
引っかいた場所には菌がつきやすいためです - タオルは、子どもごとに分ける。
共用はしません
乳児は、床をはい、手に触れるものをなんでもなめるので、とくに接触感染に気をつける、ともされています[3]。園で気をつけてもらうことのほか、家では毎日の洗い方と保湿を整えておくと、入園後の肌の変化に気づきやすくなります。洗い方は「赤ちゃんの洗い方まとめ」、保湿は「赤ちゃんの保湿のやり方まとめ」を読んでみてください。
入園してから肌に赤みやぶつぶつが出たときの見方は「保育園に入って肌荒れが増えたとき」にまとめました。

よくある質問
保育園の入園準備は、いつから始めますか?
最初の手続きは、市区町村への保育の必要性の認定と、利用の申し込みです。受付の時期は自治体で違います。たとえば入間市の令和8年4月入所の1次受付は、令和7年11月1日から7日でした。お住まいの市区町村の手引きで日程を確かめます。
慣らし保育は、どのくらいの期間ですか?
市川市の案内では、10日〜2週間くらいが目安で、園や子どもの様子によって変わります。保育時間を少しずつ延ばすため、期間中は早めのお迎えが必要です。
参考にした資料
- こども家庭庁(—)よくわかる「子ども・子育て支援新制度」(保育所などを利用する手続き)
- 入間市 こども支援部 保育幼稚園課(2025)令和8年度 入間市 保育施設等申込みの手引き
- こども家庭庁(2023)保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版・2023年10月一部修正)
- 日野市(—)保育園の持ち物準備(持ち物一覧と各持ち物の説明)
- 市川市(2026)認可保育施設 利用案内(12.認可保育施設入園時の注意事項)
